五島灘酒造株式会社

長崎県 五島列島 新上五島町

甘藷栽培

開墾 1月~2月

新たな農地確保のため、開墾や草刈り、伐木、石とりを行い甘藷栽培に適した土壌に整備する。

耕耘 2月~3月

のびた雑草を土にすきこみ耕耘する。

堆肥運搬 2月

島で生まれた資源を循環させる農業を実践し、畜産業者からいただく牛糞を堆肥化させ甘藷栽培に必要な畑の栄養分を補完する。

種イモ伏せ込み 2月

前年度に収穫した形の良い種イモを大切に保管し、品種別にハウスの中で育苗する。

苗床 2月~3月

太陽光により、温度の上がったハウス内では発芽が確認され、生命の力強さを感じさせながら勢いよく生長する。

畝立て 3月~4月

マルチシートを張り、甘藷が大きく育つ環境を整える。
植付け前の保温保湿効果と雑草対策を兼ねる大事な準備となる。

採苗 4月~5月

苗つるを切り取り、植え付けに備える。

植付け 4月~5月

雨の前日や天候状況を考慮し、1本1本丁寧に植え付ける。

除草作業 5月~8月

梅雨時期から夏場にかけて、雑草が生い茂らないようにこまめに除草作業を行う。

活着後 5月

芋つるが、畝間を覆うように生長すると雑草対策が万全となる。
海と山から心地よくなびく島風と荒々しく吹く台風が逞しい甘藷を実らせる。

つる払い 9月~11月

甘藷に栄養を送り生長を促すために、畑いっぱいに伸びたつるを刈りまとめる。
ビニールマルチの除去も行い収穫を迎える。

収穫 9月~11月

顔よりも大きく豊満に育った甘藷、2tずつ仕込みに合わせて収穫する。
島の人との農作業で畑は笑顔で包まれ、豊作に感謝する。

栽培品種

紅さつま

焼酎原料:紅さつま

甘みが強く外皮は濃紅色で蒸すと中は鮮やかな黄色をしている。
特徴的な甘みと味の良さが際立ち、華やかな香りを感じることができる。

黄金千貫

焼酎原料:黄金千貫

芋焼酎造りの原料として代表的な品種。他の芋と比べデンプン価が20%~30%程高く、フルーティーな香りと豊かな味わいをもつ。

金ぼけ

焼酎原料:幻の品種、金ぼけ

明治時代に伝わり、途絶えかけていた品種の復活に成功した幻の「金ぼけ」。
今ある品種の先祖となる「金ぼけ」は、糖度の高さと麗しい香りをもつ。